FT-101Zをお気に入り送信機に改造
いつも当HPを見ていただいているOMより、「部品活用にどうぞ」とばらばらになったFT-101Zをいただきました。これを利用して「お気に入り送信機の製作」
にリメイクする、新プロジェクトをスタートします。
2016.8.21
はじめに
FT-101Z世代のリグは、シングルスーパーヘテロダイン構成としてほぼ完成しており、通常運用上は現在でも十分実用性能があります。
今までに、FT-101Zを受信機専用に改造した「FR-101Z」や、FV-101ZにSDRを組み込む改造を進めてきましたので、今回から、「お気に入り送信機FL-101Z」の製作
をスタートし、101Zシリーズのラインアップを完成させたいと思います。
どんな送信機に仕上げていくのか
当局の場合、受信運用に比較して送信運用時間が少ないせいもあって、送信機に要求する「お気に入り機能」は多くありません。当局の通常運用は7MHz QRPでの和文CW、
時々QRP AMでの運用がメインになるので、以下目標仕様と機能を書き出してみます。
- 全体構成、FT-101Zをペースに改造し送信機能を充実させる。受信部については送信機の付属機能程度として考え、EXT RXとのセパレート運用対応とする。
- 送信出力、50W〜100Wmax。AM 5Wの運用ではピークPWR 20Wの能力が必要になり、リニアりティーに余裕をとると出力50Wは欲しい所です。一方CWやSSBでの運用は5W程度で
十分なので、PWR ADJとして1W程度まで絞れるようにします。
- CWモードでのフルブレークイン機能の盛り込み、TX/RX切り替えタイミング制御にはPICマイコンで細かなタイミング制御とする。
- 新スプリアス規定に定める帯域内で出来るだけ歪みの無い、自然な送信音質にしたい。内蔵のフィルタータイプのSSBジェネレーターの他、今後製作予定のDSPによる
ジェネレーターからのIF入力切り替え機能を盛り込みたい。
- その他、エレキーやマイクトーンコントロール機能の内蔵を検討しましたが、いずれも現状は外付けユニットで自作したものを使用しており、送信機本体には
内蔵しないことにしました。
送信部ブロック図
送信部のブロック図を以下に示します。太線部分が今回新規製作する回路になります。
変調部のLPFはオリジナルのVOX用OP AMP周辺回路を改造、クリスタルフィルター部には先に製作したFR-101Z受信機から外したRF PROC用フィルターを追加実装して音質の変化を
楽しめるようにしてみます。AM信号はフィルタースル―回路を追加して通すようにしてみます。
TX/RX切り替えにPICの割り込みを使う予定ですが、うまくいくか?。叉、TX/RXそれぞれ独立したVFOを使う場合のキャリブレ―ション方法はどうするか?。などの課題も
ありますがまずは新プロジェクトスタートです。
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