同軸スイッチの製作


 自作を長く続けていると、同軸スイッチが何台か欲しくなってきますが市販品は安くはありませんし、送信用の大型タイプ のものしかありません。そこで自作できるものは何でも作る、ということで同軸スイッチの製作です。  ついでにメーカー製の同軸リレーの特性を調べてみました。    
SW 構成
 写真の左から、HP製同軸リレー、オカノ製同軸リレー、自作同軸スイッチです。同軸リレーは切り替えに電源が必要 で、実験には不便です。やはりマニュアル動作のスイッチの方が使い易いようです。
 ケースには、ジャンクのアルミダイキャスト製を使用しました。このケースがあったので、スイッチの製作を思いつき ました。
 スイッチには大型のスライドスイッチを使いました。スライドノブの位置とON側が一致しているので使いやすくなります。 トグルスイッチの場合は、トグルの倒れたほうと反対側がONになります。
 
   
SW 回路
 スライドスイッチの各端子は薄い銅版でシールド追加しました、OFF時のアイソレーションが10dB程度改善できます。  OFF側の端子はGNDへ短絡できるスイッチが入手できれば更にアイソレーションが改善できます。切り替えスイッチ の2回路目を使ってGNDへ短絡するように配線出来ますが、配線が長くなった分逆にアイソレーションが悪くなってしま いました。
特性
 特性比較してみました。挿入損失はCOM端子からOUT1端子への損失を測定。
 アイソレーションは、OFF端子側の漏れ出力を測定しました。
 挿入損失はメーカー製に比較しても遜色ありませんが、アイソレーションはさすがメーカー製といったところです。
 HF帯では実用レベルですが、50MHzでは特性を知ったうえで注意して使用できると言ったところでしょうか。
項目 自作品 HP製  オカノ製
挿入損失at50MHz0.1dB以下0.1dB以下0.1dB以下
挿入損失at100MHz0.1dB以下0.1dB以下0.1dB以下
アイソレーションat30MHz-60dB-80dB以下-80dB以下
アイソレーションat50MHz-52dB-80dB以下-80dB以下
アイソレーションat150MHz-40dB以下-80dB以下-80dB以下

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