Impeadance Bridgeの改善

トラブル、要改善点
　トラブルとして以下のような症状が出てきました。
　

• ATT用のスライドSWの接触不良によりバランス表示メーターが不安定
  
• R成分バランスVRのガリによりヌル点表示メーターが不安定
  
• J成分バランスVCの接触NGによりヌル点表示メーターが不安定
  

  改善したい点として。
  

• 50MHzでのヌル点付近のメーター指示がブロード
  
• RF入力調整機能が欲しい
  
• Jパート表示目盛の意味が年数経つと忘れてしまい操作性が悪い
  
• 外部DC入力端子が欲しい
  
• 電源SW切り忘れ防止のため、電源ON表示のLEDが欲しい
  

原因と対策

• スライドSWは完全密閉構造ではなく、接点酸化により接触が不安定で微弱信号を切り替えるには不適当です。改善としてSWの使用を止め、代替えとしてRF入力 にボリューム型のATTを追加しました。
  
• R成分のVRには当初安価な非密閉型を使用したためすぐにガリになってしまいました、今回は密閉タイプに変更しました。
  
• J成分のVCはポリバリコンを使用しています、今回はカバーを開けエレクトリッククリーナーで洗浄した結果メーター指示もスムーズになりました。
  
• VHF帯ヌル点のメーター指示ブロードはCrefの定数をSWで切り替えることで対策、DELICAのアナライザーの外観を見ていたらブリッジの目盛がHF/VHFと 切り替えているのを発見。早速自作アナライザーに取り入れてみました。
  
• Jパート表示目盛は写真のように簡単な説明文をパネルに追加することで対策としました。
  
• 外部DC入力コネクタ、PWR ON LEDはそれぞれ追加しました。
  DELICAのアナライザーなどはしっかりしたバリコンなどパーツにコストをかけていますので、自作でも見習いたいところです。

  目盛外観 　目盛は写真のようにHF/VHFの2重目盛としました。またJパートの目盛は年数が経つと数値の意味を忘れてしまうため簡単な説明文を記入しています。

  内部の様子 　写真は内部の様子、左の方に追加したCref切り替えSW。シャーシ上部に外部DCコネクタを追加。VRは細いシャフトの小型VRを使用。

  実際に使ってみる 　写真はローカルよりお借りした、パロマノイズブリッジとの比較の様子。HF/VHF共ヌル点がシャープになり実用性もUPしました。目盛板を更に大きくすれば更に 細かなインピーダンスが読めますが、今回は写真の程度の目盛分解能にしました。 　更に今後は自作Dip Meterに組み込んでアンテナアナライザーとしてまとめてみればオリジナルインピーダンスアナライザーが出来そうです。

  
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